すぐに借り手がつく物件とは
私は以前、東京の大手不動産賃貸会社で、区分所有物件(マンションの一室)のオーナーの方への受託営業に10年ほど携わっていました。その間、受託した区分所有物件の賃貸動向を常にウォッチしていましたが、すぐ借り手がつくような物件、つまり「貸せる物件」の共通点は、やはり立地が良いこと(物件エリアと駅からの距離が近いこと)でした。エリアは、住みたい町として人気がある場所、便利でアクセスのいい場所、学区の良い場所などです。また、駅からの距離もポイントで、借り手がつきやすいのは、通常、駅徒歩10分以内の物件です。
ただ、「都心の便利なエリアで駅近」と立地のいい物件、しかも新築物件であっても、想定した賃料でなかなか成約しないケースがありました。それは、そのとき近隣で、同じような賃貸物件(築年数・間取りなど)の供給が多く、競合状態になってしまっていたからでした。
いくら立地がよくても、需要に対して供給が多い場合は、物件の価格は値崩れすることがあるのです。あくまでモノの値段は、「需要」と「供給」のバランスで決まるものですから。
「貸せる物件」を探すときは、「立地」だけでなく、「近隣に競合物件(ライバル)が多数存在しないか」にも目配りをすることが大事です。
また、賃貸市場では募集時期によって需要の差がかなりあります。したがって、需要期を逃すと半年入居者がつかないなどということもあります。複数の競合物件の存在によって、なかなか成約できず苦戦している場合には、需要期を逃さないために募集賃料を見直して、契約優先と割り切って競合物件に先行して契約を目指すことも有効な選択肢の一つでしょう。
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