賃貸併用住宅を住宅ローン組んで買う時の注意点
NHKドラマ『正直不動産』第7話では、お金と不動産の専門家として気になるエピソードがありました。それは、3階建ての賃貸併用住宅の購入計画に関するエピソードです。
もしも賃貸併用住宅を買うとすれば、おそらくメインの玄関が2つ程あり、入り口が別々であると考えられます。そのような作りでなければ、賃貸にはできないためです。そういった形態の賃貸併用住宅が販売されているのをしばしば見かけますが、多くの方は賃貸併用住宅の全部に対し、購入費用の住宅ローンを借入できると思われています。しかし、実は、賃貸併用住宅を購入する際は、単純に住宅全部に対して住宅ローンが組めるわけではないという点をご注意いただきたいのが、今回お伝えしたいポイントです。
そのため、ドラマの中の買主は、3階建ての賃貸併用住宅の全てについては住宅ローンを組んでおらず、一定の自己資金を持って購入計画を立てていた可能性が高いと考えられます。例えば、3階の1室だけを賃貸にするような場合で、全体の1/2より多い部分が自宅であれば、住宅ローンを全てにおいて組むことが可能です。しかし、賃貸部分が全体の1/2より多く、「自宅以外」と認められてしまうところについては全部の住宅ローンが組めないのが一般的です。したがって、自宅部分は住宅ローンで100%融資が受けられても、賃貸部分は60~70%しか融資しないと言われることがあります。つまり、賃貸部分の一部は自己資金で準備をする必要が出てくるのです。そのため、賃貸併用住宅をご検討の方で、自宅部分も賃貸部分も全て住宅ローンで賄おうと考えていた場合は資金計画が成り立たないと考えていただくべきでしょう。
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(2022年5月10日取材)