不動産投資を実行する前に、専門家のセカンドオピニオンを

投資用物件を買った後に、「自分が持っている物件はあまりいいものじゃなかったんだな」と気づかれる方が、実はたくさんいらっしゃいます。非常に残念な思いがいつも残りますが、そういう物件を購入する方というのは、「将来に向けて何かしないといけない」という意識が高い方です。「無策でいて将来が安泰なわけではないので、何か防衛しなければいけない」そう考えて、いろんな情報を見て、有力と思われる投資手法を実行している人のうんちくを聞いて、そうなんだ、自分も見習おう、と思ってアクションを起こすわけです。ですから、「基本的に意識の高い方が、真偽のほどが怪しい何かの口車に乗せられて、想定外の状況にはまってしまっている」という傾向が見受けられるように思います。

なので、そういう方であれば、「残念だけれども、とても高い勉強料として、この時点で解消しようと割り切る」もしくは、「一戸くらいだったら、将来残債さえペイすれば、確かにそこから賃料が入ってくるわけだから、完済まで持っていてもいいかな」という考え方をされてもよいでしょう。

「失敗して、どうしても売らなくてはいけない」ということになると、取り返しのつかないような失敗をしたというような気持ちになりますが、現物があるわけですから、取り返しがつかないというわけでもないでしょう。ただ、「これを黒字に好転させよう」とすると、「結構な環境要因と自助努力によって残債を返済する」といった対策を打たないと、難しいケースが多いです。

情報にアンテナを張っている方は、是非利点だけを強調するような口車には引っかからないようにしてほしいと思います。高い意識をお持ちであることは称賛します。けれども、儲け話を狡猾に狙っているプロがうようよいる世界で成功していくためには、専門知識と経験が必要です。不動産投資を実行するのであれば、不動産実務の専門家にセカンドオピニオンを依頼すべきであると思います。