「不動産投資をすると住宅ローンが組めない」は本当？

これから不動産投資を始めたいと考えている方の中には、いずれマイホームを持ちたいと考える方もいらっしゃると思います。そういう方には、不動産投資を始める前にぜひ知っておいて頂きたい注意点があります。それは、先に不動産投資用のローンを組んでいると、それを単なる負債と見られ、マイホーム取得時の住宅ローンが組みにくくなる恐れがあるという事です。

2つの注意点

確定申告をしていて利益が出ていればまだ良いのですが、赤字になっている場合は問題です。金融機関によっては、赤字でも節税効果を出しており、手元に資産がある前提で見てくれるところもありますが、単純な負債としか見てくれない場合もあります。そもそも確定申告をしていなかったら論外で、単なる借り入れがあるだけとみなされ、ローン審査において非常に不利になります。

また、厳しい金融機関の場合、入居率を約6割でしか見てくれないところもあります。その為、不動産投資物件を買わない方がいいとまでは言えませんが、借り入れをする場合は、「次の不動産購入のローン審査に影響を及ぼす可能性がある」という事を考慮したうえで買わなければいけません。

資産形成として不動産投資をするなら慎重に

最近は若い方や、マイホーム購入前の方が、「資産形成のひとつに」と不動産投資を勧められ、借入限度額上限までのローンを組んで投資用物件を買わされているケースによく出会います。特に勤務医さんや公務員さんは、ローンの属性がよい（金融機関が貸し出ししやすい）ため、強い勧誘を受けて買ってしまったという話をよく伺います。ただ、数年以内にマイホームを購入するかもしれない方は、不動産投資に踏み切るのは慎重にされることをお勧めします。

先日も、「投資用のワンルームマンションを勧められて2つ買ってしまったが、両方赤字が出ている状態です。買いたいと思うマイホームが出てきたのですが、少なくとも一つは売らないと、マイホーム用のローンが組めないと言われました。」という相談を受けました。

２物件とも収支は赤字、しかも大幅な債務超過になっており、数百万円の自己資金を投入しなければ売ることもできないと言う、大変残念な状態でした。こういう相談は年々増えており、お客様の心労や経済的なダメージは、FPとして看過できない残念なケースも少なからずあります。

不動産投資は始める前にご相談ください

特に、自宅を購入したい時と言うのは、お子さんが生まれたタイミングや、小学校に上がる前のタイミング等、購入動機に切実な時期の希望がある場合も良くあります。それが、投資の負債のせいで叶わないというのは避けるべきであり、私たちリフプラスのＦＰは、このような方を一人でも少なくしていきたいと思っています。

できれば、「不動産投資をして見ようかな」と思った時点で、リフプラスにご相談に来られることをお勧めします。購入した投資用物件についてお困りのことがある際も、一人で抱え込まず、リフプラスにご相談ください。