シェアハウス経営の難しさ
シェアハウスとは1つの建物に複数の個室と、共有の水回りやリビングなどのスペースを設けて部屋を複数人に貸し出すことができるタイプの住宅のことです。シェアハウス経営を始めるには、まずシェアハウスに適した間取りで物件を建設する必要があるので、事前の計画が重要です。シェアハウス経営のメリットとして一般的には空室リスクが低い、と言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。リフプラスの宅建士FPがシェアハウス経営の実情をお話します。
シェアハウスの契約というのは、普通の賃貸借契約と違う形になってきます。賃貸借契約ほど確定したものではなく、出入りがとても激しいケースがあります。そのため、満室かどうかをつぶさに把握することができないのです。一週間で退出することが可能な契約もあるそうです。ウィークリーマンションに近い感じでしょうか。また、中にいる人たちの関係が悪くなると、すぐ入居者が出て行ってしまうケースもあります。それも、「その人がいるのなら、私たちも出ます。」という風に、何人もまとめて出て行ってしまうこともあるようです。このように、事業者は結構大きなリスクを負わなければいけない場合もあるようです。シェアハウスは、いわゆる住宅の賃貸とは違います。「事業として保全されるところが脆弱な面がある」ということは否めないのです。