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宅建⼠採⽤について

FPと宅建士のホンネ座談会

FPと宅建士のホンネ座談会
不動産業界に
長年携わってきた
3名による座談会

01
不動産テック時代の
仲介業者の使命

ゆりもと ひろみ

日本では、消費者向けの不動産ポータルサイトにアットホームやホームズ、スーモ等がありますが、アメリカでは、不動産テックが進み、日本で言うところのREINZの一般公開まで実現しています。そこから大きな淘汰が始まって、最初はシェア争いですが、できるだけ早く情報を効率的に検索できる、いくつかのサイトに収斂していく、そういう業界の大変革が起きています。
日本がどうなるかは法律や商習慣の違いも大きくまだわかりませんが、例えばREINZの一般公開があった時に、生き残れるような不動産サービスとは何でしょうか。価格ではなくて仲介の質や安心など、サービスでの差別化の道はあり得ますか。安ければいいという人は、例えば仲介手数料一律10万円等に走っていくかもしれないけれども、不動産と言う高価で固有の資産の売買がそれで本当にいいのかという問題があります。
今でしたら、不動産仲介業者の多くは、「同じ手数料3%なら楽をして貰った方が得だ」と思っているかもしれません。けれども、もし不動産テックが進み情報がいきわたると、次は専門家としてのクオリティー勝負になってきます。ですから、リフプラスとしては、単なる物件情報提供ビジネスではなく、知識や経験に基づく質の高いサービス提供を貫いていきたいと考えています。一見回りくどいというか、同じ仲介手数料でここまでしなくてはいけないのか、と思う業界人もいるかもしれませんが、それが報われる時代が必ず来ると考えています。

飯田 敏

結局、REINZ等が一般公開されていくということになると、お客さんは、「どこの業者に頼めばいいんだろう」という探し方になるんですね。物件探しではなくて、その物件の購入のサポートを誰に頼もうか。そこで、値段が一番安いところを選ぶ人もいるかもしれないし、一番手厚く、対応や説明がよくわかるところになるかもしれないし、一番専門性が高いところになるかもしれない。なので、どんなお客さんに対してもうちが一番良い、とは、必ずしもならないとは思いますが、かといって値段を一番安くするという選択肢はうちにはないと考えています。
そこで住み分けをしていく中で、一番ここが安心だろうな、と思えるような出し方をしていくのがいいと思います。また、そこに、やっぱりライフプランや、キャッシュフロー分析というのがセットになっているというのが、一番分かりやすいという風に思いますね。

不動産のサポートにプラスしてFP相談、というのがアドバンテージになるというところでいくと、他にはないサービスにしていける。買って終わりの不動産ではなくて、一生涯のライフプランの方をサポートしてくれるFPと繋がれると。

02 | 不動産業界の離職率が高い理由